スルガ銀行 不正の構図

黒幕が操った「かぼちゃの馬車」は“壮大な詐欺”?

編集部
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スルガ銀行横浜東口支店の表示板
スルガ銀行横浜東口支店の表示板

 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズには、表向きの経営者のほかに、後ろで糸を引く実質的な経営者がいたことをスルガ銀行は気づいていた。スルガ銀行の第三者委員会の報告書によると、2015年2月に、実質経営者が過去に計画倒産を繰り返していたと警告する告発文書が届いたからだ。

 “黒幕”と目されるこの実質経営者と会ったシェアハウス購入者は少ない。だが、東京都目黒区に住む40代初めのサラリーマン、Cさんは、告発文書が銀行に届いたころ、実質経営者から直接、シェアハウス購入を勧誘された数少ない一人だ。

 Cさんは、13年に初めてワンルームマンションを3戸購入した。地方に住む実家の親は土地持ちで、将来の相続税が心配だった。また、親の面倒を見ることになる弟に、将来、金銭的な援助をしたいと考えていた。購入費用は3戸で4700万円。頭金以外は銀行から融資を受けた。家賃は月約20万円、返済額は18万円で、問題なく数年が過ぎた。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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