今年5月、武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアーを買収したことがニュースになった。買収金額6兆8000億円は、日本企業による海外企業買収としては史上最高額だ。
近年、東証1部上場企業では同族企業が減少している。IT関連企業の台頭や急速な国際化などで新しい企業が上場する一方、歴史のある古い企業も倒産や合併で消滅したり、経営権を手放したりしている。そうしたなか、200年以上にわたって医薬品業界のトップの地位を守っている武田薬品工業は、長く武田家が創業家として継承していた。
この記事は有料記事です。
残り1399文字(全文1640文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ