名家のルーツ

海外大手買収で注目 製薬業の名門「大阪・武田家」

森岡浩・姓氏研究家
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武田薬品工業大阪工場に掲げられた看板=2018年5月8日、山田尚弘撮影
武田薬品工業大阪工場に掲げられた看板=2018年5月8日、山田尚弘撮影

 今年5月、武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアーを買収したことがニュースになった。買収金額6兆8000億円は、日本企業による海外企業買収としては史上最高額だ。

 近年、東証1部上場企業では同族企業が減少している。IT関連企業の台頭や急速な国際化などで新しい企業が上場する一方、歴史のある古い企業も倒産や合併で消滅したり、経営権を手放したりしている。そうしたなか、200年以上にわたって医薬品業界のトップの地位を守っている武田薬品工業は、長く武田家が創業家として継承していた。

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森岡浩

姓氏研究家

1961年、高知県生まれ。早稲田大学在学中に独学で姓氏研究を始める。文献調査やフィールドワーク、統計を用いた実証的手法を用いる。2017年4月からNHK「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!」に出演。著書、多数。