株主になったら

議決権行使した株主に「クオカード500円」は違法?

中西和幸・弁護士
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500円のクオカード※本文とは関係ありません
500円のクオカード※本文とは関係ありません

株主総会をテーマとした判決(1)

 取締役会(会社側)と大株主が対立し、株主総会に向け委任状獲得合戦となることがあります。このとき、議決権行使をした株主に会社側がクオカードを贈呈した事例がありました。大株主が「会社の資産を使って株主を買収したのではないか」と訴え、裁判になりました。

 機器メーカー、モリテックス(東証1部上場)が、2007年6月に開いた株主総会でのことです。株式を11.31%保有する筆頭株主の機器メーカー、IDEC(同)が、株式を8.29%保有する別の株主と共同して、取締役・監査役選任議案について株主提案を行い、会社側(取締役会)と真っ向から対立しました。

 会社側は、議決権行使をした株主全員に、会社提案と株主提案のどちらに賛成してもクオカード500円分を…

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中西和幸

弁護士

1992年東京大学法学部卒。95年弁護士登録。上場企業の社外取締役、社外監査役を務め、企業法務に詳しい。共著に「会社役員の法務必携」(清文社)、「企業法務からみた株式評価とM&A手続き」(同)、「『社外取締役ガイドライン』の解説」(商事法務)、「企業不祥事インデックス」(同)など。