スルガ銀行 不正の構図

シェアハウス購入者の口座に入金された“見せ金”の謎

編集部
  • 文字
  • 印刷
スルガ銀行の融資を受けてシェアハウスを購入した人たちの抗議デモ=2018年10月11日、今沢真撮影
スルガ銀行の融資を受けてシェアハウスを購入した人たちの抗議デモ=2018年10月11日、今沢真撮影

 スマートデイズが運営する女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」の購入者は、土地や建物を高値で買わされていた。購入者が作った「スルガ銀行・スマートデイズ被害者同盟」と、委任した「被害弁護団」の調査で、購入者の目をくらます“見せ金(みせがね)”と呼ばれる手法が使われたことが明らかになってきた。

 “見せ金”は、シェアハウス購入者が土地の購入契約をする際に使われた。購入者の預金口座に、まず仲介業者から数百万円程度の現金(見せ金)が振り込まれた。その直後にスルガ銀行が融資額を入金し、土地購入代金などが支払われた。この“見せ金”は何のためのものなのか。

 東京都練馬区の物件を購入した会社員、Aさん(51)のケースで見てみよう。

 Aさんは仲介業者から、土地購入費は7980万円であり、その全額をスルガ銀行が融資すると説明を受けた。購入に関わる諸費用、手数料は仲介業者らが負担するとの話だった。Aさんは200万円の値引きを要求し、仲介業者はこれを承諾した。

この記事は有料記事です。

残り1288文字(全文1712文字)

編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
twitter 毎日新聞経済プレミア編集部@mainichibiz
facebook 毎日新聞経済プレミア編集部https://www.facebook.com/mainichibiz