
イスラム王朝としてインドを統治したムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンは、愛するきさきムムターズ・マハルが1631年に死去した後、美しい廟墓の建設を志し、10年とも20年ともいわれる歳月をかけて、タージマハルを完成させた。
ヤムナ川右岸に建設された、白大理石の墓(廟)の美しさは、前庭にある水面に映し出されるその墓の全容をもって知ることができる。ジャハーンは、墓の建設に多額の費用がかかったことから、息子に幽閉され、黒の自分の廟を対岸に造ることはかなわず、マハルの地下に眠っている。
カンボジア、クメール王朝のアンコールワットも、実は王の墓である。また実はイースター島のモアイ像も基壇に勇者の遺骨を入れ、村を守っている墓である。
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