ニッポン金融ウラの裏

社会貢献とビジネスを結ぶ「ESG投資」の注目度

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 いま、「ESG投資」という言葉が資本市場で話題になっている。環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に重点を置く投資行為だ。国連が2006年、投資家のとるべき「投資責任原則」を打ち出し、ESGの観点から投資するよう提唱した。投資価値を測る新しい評価項目として注目度が高まっている。

 ESG投資は幅広い言葉だが、今回はこのうち「S」の「ソーシャル」を取り上げる。社会問題を解決する助けになる投資だ。社会には「貧困」「教育、医療格差」「高齢化」といった課題がある。政府や各種団体だけで解決が難しい課題を、企業や民間資金と連携して取り組み、経済的な利益も追及する手法である。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。