スルガ銀行 不正の構図

スルガ銀行「たった56文字の謝罪」は何を意味する?

編集部
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衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答える安倍晋三首相=2018年10月29日、川田雅浩撮影
衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答える安倍晋三首相=2018年10月29日、川田雅浩撮影

 金融庁がスルガ銀行に一部業務停止命令を出してから3週間余りがたった10月29日。同行の問題は、衆院本会議の代表質問で取り上げられた。立憲民主党の枝野幸男代表がスルガ銀行の不正融資を厳しく批判したうえで、安倍晋三首相に対し政府の対応策を質問したのである。

 枝野氏は2点を尋ねた。(1)不正融資を受けて深刻な事態に陥っている人たちに、国として適切な救済の在り方を検討すべきではないか(2)不正融資をチェックできなかったばかりか、スルガ銀行の経営を高く評価していた金融庁の責任をどう考えるのか――である。

 枝野氏が指摘した「金融庁がスルガ銀行を高く評価していた」というのは、今年7月に退任した森信親・前金融庁長官のことだ。昨年5月の講演で森氏は、個人向け不動産ローンに傾注していたスルガ銀行を「潜在的なニーズを掘り起こした」と絶賛していた。

 安倍首相はまず、「スルガ銀行が返済条件見直しなど個々の債務者に対して適切な対応を行うよう求めており、今後金融庁においてしっかりとモニタリングしてまいります」と答弁した。政府としてスルガ銀行の対応を監視すると約束したのだ。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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