キャリアを築くヒント

専門外の知識を身に着ける「一人プレゼン」のすすめ

細川義洋・ITコンサルタント
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 仕事をしていくためにはベースとなる知識に加えて、時流に乗った新たな情報や知識を備えることも時に必要です。ITコンサルタントである私の場合、本来の専門であるIT(情報技術)に関するものだけでなく、専門外の分野でもそれなりに深い知識と自分なりの意見を求められるケースがあります。

 専門外の知識を得るには、読書をしたり、各種のセミナーを受講したりするのも手です。ただ、こうしたインプットだけの姿勢では、その知識を使いこなすにはなかなか至らないかもしれません。今回は、より積極的に知識を身に着ける方法を実践している私の同僚を紹介します。

 私と一緒に政府で仕事をする同僚のITコンサルタントは、ITのことから政府内の各種制度のことまでよく知っています。彼の知識量と応用力には見習うべき点が多くあります。彼に必ずしも関係があるわけではない事柄を尋ねても、基本的な知識から関連する事例、そして今の職場に生かせる実践的な方法などまでをスラスラと答えます。

 例えば、彼に仮想通貨取引の情報管理技術である「ブロックチェーン」について聞くと、技術的な解説はもちろん、欧州の政府機関の使用例を示したり、日本であればどこでどのように使えばよいかといった応用例まで理路整然と話したりします。応用例までをしっかりと説明するには自分の専門外のことを含めて深い知識が必要です。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。