
ポーランド・ワルシャワ編(2)
民主化後では初めて、28年ぶりに訪れたポーランドの首都ワルシャワは、すっかり西欧的な都会になっていた。ロシアによる陰惨な支配の歴史の証人であるツィタデラ(要塞<ようさい>兼監獄)から南に向かい、旧市街の中に入っていくと、ひび一つまで昔通りに再建された端正な街並みが始まる。しばらく歩いた先に、マリー・キュリーの銅像があった。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。