サイバー攻撃の脅威

インド信組から15億円盗んだサイバー攻撃の手口

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 2018年8月11日と13日の2日間で、インドの信用組合から9億4000万ルピー(14億8740万円)以上の金が数多くの口座から不正に引き落とされた。ハッカーたちは銀行のサーバーにコンピューターウイルスを感染させ、数千枚ものデビットカードの情報をコピーしていた。発覚後、銀行はただちに調査会社を雇った。

 ハッカーは2日間で、カナダ、香港、インドなど28カ国・地域の現金自動受払機(ATM)から7億8000万ルピー(12億3400万円)を引き落とした。どれだけの数のATMが使われたか不明である。さらに、国際送金システムを使って、香港の銀行に1億3920万ルピー(2億2000万円)を不正に送金した。

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。