カリスマ転落

「改革者ゴーン」はルノーでも異端な経営者だった

編集部
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日産とルノーの正式な提携発表を記者会見の関係者席で聞くルノーのカルロス・ゴーン副社長(肩書きは当時)=1999年3月27日、藤井太郎撮影
日産とルノーの正式な提携発表を記者会見の関係者席で聞くルノーのカルロス・ゴーン副社長(肩書きは当時)=1999年3月27日、藤井太郎撮影

ルノーと仏政府(3)

 カルロス・ゴーン日産自動車前会長(64)を仏ルノーにスカウトしたのは、同社の会長兼最高経営責任者(CEO)だったルイ・シュバイツァー氏だ。ゴーン前会長が仏大手タイヤメーカー、ミシュランの北米部門CEOだった1996年のことだ。

 シュバイツァー氏はフランスの財務官僚出身である。財務省予算局次長を経て産業担当相官房長、首相官房長を歴任した。首相の秘書長のような役割だ。当時のルノー公団で技術畑の総裁が就任する際にも政府側で深く関わった。総選挙が行われて首相が交代したため首相官房長を辞め、同総裁の引きでルノーに入社する。

 1986年、その総裁が左翼テロで暗殺された。急きょ就任した後任者が6年トップを務めた後、92年、シ…

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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