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「学資保険とNISA」教育資金の適性を比べてみる

渡辺精一・経済プレミア編集部
 
 

「無償化」時代の教育費(3)

 人生の3大支出は「教育、住宅、老後」。このうち教育資金は子どもが生まれた時点で支出時期が決まる点で他の二つと異なる。この点を念頭に準備を進めたい。

進学時に確実に資金をつくる

 住宅は、資金めどが立たなければ、購入を差し控えたり、時期をずらしたりすることもできる。老後は、期間の見通しが立ちにくいが、一度に大きな支出があるわけではない。だが、教育資金は子どもの大学進学時にまとまった資金が確実に必要になる。

 大学進学資金には学資保険が利用されることが多かったのは、毎月保険料を支払っていくことで「確実にためられる」点があるからだ。

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経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。