サイバー攻撃の脅威

“闇サイト”に出品 中国ホテル客個人情報のお値段

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 中国の大手ホテル運営会社が経営する13のホテルから、顧客の個人情報約5億件が流出していたことが2018年8月に明らかになった。流出した顧客の数は1億3000万人と見られる。過去5年間で見ると、中国における最大規模の流出事件となった。

 標的になった会社は「華住酒店集団」といい、上海に本拠地を置く。中国国内の382の市で3800軒以上のホテルを経営している。全世界でも12番目の規模を誇る。

 会社は、「ダークウェブ」と呼ばれる闇サイトで顧客の個人情報やホテルの予約時の登録情報が売りに出され…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。