
ドイツ・ベルリン編(2)
28年ぶりに訪れたベルリンは、ドイツの首都らしく堂々とした、しかしどこか人影が少なく人工的な雰囲気の漂う都会となっていた。都心の公園の一角に、ナチスに虐殺されたロマなどの犠牲者の慰霊碑を見つけ、おぞましい過去と、それに正面から向き合う姿勢に思いを致す筆者。さらにその先には……。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。