高齢化時代の相続税対策

長男に託した会社は大赤字 78歳社長「最後の仕事」

広田龍介・税理士
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 Aさん(78)は印刷会社を経営している。特殊な印刷技術が売りで、バブル期にはかなりの業績を上げていたが、バブル崩壊後は、経済の落ち込みに加え、コピー機の普及やペーパーレス化などの影響で業績は次第に低迷している。

会社への融資1億5000万円

 10年ほど前から、長男を後継者として、事業を引き継ごうとしてきた。長男も頑張ってくれているが、残念ながら業績低迷からは逃れることができず、コスト削減でなんとかしのいでいるのが現状だ。

 業績が良かったころの蓄えは、ほとんどが会社の資金繰りに消えてしまった。機械設備も次第に老朽化してお…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。