ゴーン前会長の起訴(2)
有価証券報告書の虚偽記載容疑で、カルロス・ゴーン前日産自動車会長を逮捕・起訴した東京地検特捜部に対し、「長期間にわたって逮捕・勾留するほどの罪なのか」との批判の声が出ている。東京地検特捜部は2年前に、同じ有価証券報告書の虚偽記載が問われた東芝の不正会計問題の立件を見送った。今回の案件と東芝問題とで立件の有無が異なったのはなぜなのか。
2015年春に発覚した東芝の不正会計は、歴代3社長が深く関わったとされ、立件が取りざたされた。だが、金融庁が東芝に対し73億円の課徴金納付命令を出し、行政罰は科せられたものの、逮捕・起訴といった刑事訴追の手続きには進まなかった。その経緯を振り返り、今回の案件と比べてみる。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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