「この人、この土地」だから生み出せる一品

「マンハッタンで勝負」日本人経営おにぎり店の安らぎ

小高朋子・旅食ライター・カメラマン
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HANAMIZUKI Cafeのおにぎり。「SUKIYAKI」は人気の一品=小高朋子撮影
HANAMIZUKI Cafeのおにぎり。「SUKIYAKI」は人気の一品=小高朋子撮影

 米ニューヨーク、マンハッタンにある「HANAMIZUKI Cafe」でくつろぐ客たちは、おにぎりを片手に会話を楽しみ、誰もがリラックスした表情をしているのが印象的だ。日本人にとっては慣れ親しんだ味を楽しめる場所だろうが、同店の客の約7割以上は地元の人たちである。おにぎりは、ニューヨーカーにも親しまれている。

 同店はマンハッタン島にあるタイムズスクエアから南に徒歩15分ほどのウエスト29ストリートにあり、周囲にはオフィスや商業施設の入るビルが建ち並ぶ。

 おにぎりは常時10種類ほどがあり、一つ3.25ドル(約370円)から。但馬牛と米オレゴン産のブラックアンガスビーフを掛け合わせた「和州牛」にごぼう、糸こんにゃくなどを炊き込んだ「SUKIYAKI」や、種を抜いた梅干しに刻み野沢菜などを合わせた「UME」などが人気だ。好みのおにぎり二つに小鉢とみそ汁がセットになった「RICE BALL COMBO」(ランチタイム、13ドル~)も好評だという。

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小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。現在、農業者向けのビジネススクール(オンラインアグリビジネススクール)にかかわり、各地の農業現場の取材を担当。旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。