サイバー攻撃の脅威

サイバー攻撃の的となった4つ星ホテルの「電子キー」

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 オーストリアの四つ星ホテルで、電子キーシステムが身代金要求型ウイルス(ランサムウエア)に感染し、宿泊客が部屋から閉め出されてしまう事件が起きた。アルプスのふもとの風光明媚(めいび)な湖の近くにある「ロマンティック・ゼーホテル・イェガーヴィルト」という観光ホテルで、2017年1月に起きた出来事だ。

 ランサムウエアに感染すると、パソコン内のファイルが勝手に暗号化され、被害者はデータにアクセスできなくなってしまう。攻撃者は、ファイルを復旧させるために身代金の支払いを要求する。

 ホテル関係者の話によると、ランサムウエアは17年1月22日付のメールに潜んでいた。通信大手テレコム…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。