人生に必要な「おカネの設計」

“浪費癖”抜けない共働き夫婦が貯蓄体質になる方法

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 「ブラックボックス家計」の会社員A子さん(31)は会社員の夫(38)がいますが、互いの収入や貯蓄額を知りません。妊娠を機に、夫を説得して「ガラス張り家計」にすることにしました(前回参照)。「ガラス張り家計」は、夫婦が互いの収入や支出をしっかりと管理できている家計です。大切なのは、2人の収入を合算して一つの家計とし、「必要貯蓄額」を求めてしっかり貯蓄していくことです。今回は、A子さん夫妻の家計改善の模様をお伝えします。

 A子さんは早速、「ブラックボックス家計」の問題点などを夫と話し合い、互いの年収と貯蓄額をオープンにしたそうです。夫は年収700万円(手取り520万円)で、貯蓄額は180万円でした。A子さんは年収510万円(手取り400万円)で貯蓄額は38万円、夫婦合わせた貯蓄額は200万円強でした。A子さんは「正直、夫がもう少し貯蓄していると期待していたのですが……」とショックを受けていました。

 A子さん夫妻の家計を分析すると、互いに稼いでいるからこその典型的な「ザル家計」であることがわかりました。平均的な家計よりもちょっとぜいたくできる暮らしに慣れ、無意識のうちに支出が増えていました。支払いはほぼクレジットカードです。これではお金を使った意識が希薄になり、浪費しやすくなります。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。