
「1億円以上をもらってどうするのか」。昨年暮れに「報酬」をめぐるニュースが相次ぎ、多くの人が論評しましたが、その中で最も私の印象に残ったのは小林喜光・経済同友会代表幹事のこの一言でした。
「人材獲得には高額報酬が必要」
「報酬」をめぐるニュースとは、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の逮捕と、産業革新投資機構(JIC)社長らの辞任騒動です。
ゴーン前会長やJIC役員への報酬に「高すぎる」との批判が出る一方で、優秀な人材を呼び寄せるにはそれなりの報酬が必要だとする見方もありました。
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位川一郎
毎日新聞紙面審査委員
1957年広島県生まれ。東京大経卒。81年埼玉新聞社入社。88年毎日新聞社入社。水戸支局、経済部、総合メディア事業局、地方部などを経て、2004~10年経済部編集委員。国土交通省、農水省、総務省などを担当し、ライブドア騒動、米国産牛肉の輸入再開、公共事業問題などを取材。13年から現職。