
相続への関心は高いが、それと裏表の関係にある贈与を忘れてはならない。単なる相続節税策としてだけではなく、早い段階から資産移転を進めることで資金を役立てたり、家族とのコミュニケーションとして活用したりと、その役割は大きい。
相続も「生活の質」重視へ
2015年の相続税制改正を機に、相続税への関心が高まっている。相続税の非課税枠(基礎控除額)が従来より4割カットされ、課税対象者が増えたためだ。同年に亡くなった人に占める相続税申告件数の割合は全国で8%と前年(4.4%)から大きく伸び、東京23区に限れば16.7%にもなった。
ただし、相続に対する考え方は以前とは異なってきた。かつてのように「資産を代々残していく」ことよりも「生活の質を高める」という生活優先の考え方に変わりつつある。
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