人生に必要な「おカネの設計」

専業主婦が「夫の小遣い」を減らしてはいけないワケ

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 夫婦が互いの収入や支出を把握する「ガラス張り家計」にする大きなメリットは、貯蓄のスピードが上がることと、想定外のトラブルに対処できる強い家計になることです。浪費癖から抜け出せなかった共働き夫婦が貯蓄体質になれば、その効果は絶大です(前回参照)。今回から、主に夫が働き、妻が専業主婦やパートの「片働き」の夫婦(逆のパターンもあります)の家計管理について、2回にわたってみてみます。

 片働き夫婦の家計管理は、次の二つのタイプが一般的です。一つは「夫の収入を妻が管理し、夫に毎月決まった額の小遣いを渡すタイプ」です。もう一つは「夫が収入を管理し、その中から“生活費”として毎月一定額を妻に渡すタイプ」です。

 今回は、前者の家計の特徴と陥りやすい問題点を取り上げます。このタイプは、夫の収入の多寡にかかわらず、多数派のようです。貯蓄が順調に積み上がっていれば、夫は妻に感謝するでしょう。ですが、私が知る限り、このタイプは妻の浪費がそこそこ多く、貯蓄できていないパターンが少なくありません。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。