キャリアを築くヒント

プロを諦めた元球児会社員に学ぶ“未練を断ち切る心”

細川義洋・ITコンサルタント
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 仕事に携わるのであれば、最も興味あることに専心し、「その道のプロ」と言われるようになりたいものです。ただ実際には、実力が足りなかったり、周囲の事情が許さなかったりして、自分のやりたい仕事を諦めなければならないことがあります。そうした時、いつまでも未練を残していては、新しい道に進むことができません。

 かつて、ITエンジニアだった私が営業部へ異動になった時は「エンジニアのままでいたかった」などと考えていたため、なかなか営業成績が上がりませんでした。今回は、やりたいことを諦めざるを得ない時に必要なことについて考えてみます。

 私の以前の上司は「元甲子園球児」でした。とても優秀な選手で、プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議で指名を受けたそうです。当時の上司本人は「プロに行きたい」と考えていたのですが、両親から猛反対を受け、渋々大学に進学しました。そして、結果的に大手IT開発企業に就職しました。

 私は、上司が「本当はプロになりたかった」と酒席で漏らしているのを聞きました。しかし、「でも大学に行く時点で、気持ちにけじめをつけていた」とも言っていました。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。