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自然への「畏れの念」忘れた辺野古埋め立て工事の罪

位川一郎・毎日新聞紙面審査委員
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2012年の大浦湾。ハマクマノミとミツボシクロスズメダイが100匹以上も群れる「クマノミ城」=沖縄県名護市沖で2012年4月27日、三村政司撮影
2012年の大浦湾。ハマクマノミとミツボシクロスズメダイが100匹以上も群れる「クマノミ城」=沖縄県名護市沖で2012年4月27日、三村政司撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事で、土砂投入が始まって1カ月がたった1月14日、いくつかの新聞が朝刊1面に現場の空撮写真を掲載しました。岬に近い護岸に囲われた区域はもう5分の1程度が埋まっています。「起きてはならないことが進行している」と、痛みに似た感覚を持ちました。

 同日の読売新聞などによれば、政府は隣の区画でも早ければ3月中に土砂投入を始める方針だといいます。2月24日には沖縄県が辺野古移設の是非を問う県民投票を予定していますが、沖縄の民意がどうあろうと工事を続けるという政府の意思は固いようです。

 私は沖縄に行ったことがありません。工事の進捗(しんちょく)を見つめる地元の人たちの心情は、報道を通じて想像するしかありません。

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位川一郎

毎日新聞紙面審査委員

 1957年広島県生まれ。東京大経卒。81年埼玉新聞社入社。88年毎日新聞社入社。水戸支局、経済部、総合メディア事業局、地方部などを経て、2004~10年経済部編集委員。国土交通省、農水省、総務省などを担当し、ライブドア騒動、米国産牛肉の輸入再開、公共事業問題などを取材。13年から現職。