藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

アフリカ最南端で「人種対立と共生」の歴史を考えた

藻谷浩介・地域エコノミスト
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アフリカ大陸最南端アグラス岬に建つ記念碑。左がインド洋で右が大西洋だというが区別はつかない(写真は筆者撮影)
アフリカ大陸最南端アグラス岬に建つ記念碑。左がインド洋で右が大西洋だというが区別はつかない(写真は筆者撮影)

南アフリカ編(4)

 ケープタウンから運転すること正味5時間半。テーブルマウンテンにも喜望峰にも行けなかったが、喜望峰よりさらに100キロほど南に位置するアフリカ大陸最南端のアグラス岬まで、ようようたどり着いた。それにしてもざっくりと「アフリカの南端」と思っていたケープタウンから、本当の南端まで、大阪から和歌山県新宮市までに相当する距離があったとは。アフリカ大陸の広大さの前に「島国に住む自分の距離感覚は世界標準ではないな」と改めて思う。

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外105カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。