サイバー攻撃の脅威

軍人が使った健康アプリで米軍基地が特定される!?

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 健康やフィットネスに関連したアプリに人気が集まっている。ただ、個人的な情報が記録されるため、アプリ提供者も利用者も注意が必要だ。家族や友人と競い合って運動の記録を公開している人は、位置情報から家や勤務地の住所が特定される可能性がある。

 2018年1月、オーストラリアの男子大学生は、米企業ストラバのフィットネスアプリが前年に出した世界地図を眺めていた。20歳のこの大学生は、オーストラリア国立大学で国際安全保障と中東について学んでいる。

 このアプリでは、スマートフォンのGPS機能を使って自分のランニングやサイクリングのルート情報を地図…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。