スルガ銀行 不正の構図

労組が「退陣せよ」と猛批判したスルガ銀の3代目頭取

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井上靖文学館の前に建つ岡野喜一郎・3代目頭取の像=静岡県長泉町で2018年11月、今沢真撮影
井上靖文学館の前に建つ岡野喜一郎・3代目頭取の像=静岡県長泉町で2018年11月、今沢真撮影

スルガ銀行のルーツ(3)

 駿河銀行(現スルガ銀行)の頭取に創業者の孫にあたる岡野喜一郎が就任したのは1964(昭和39)年のことだ。前任の父、豪夫が頭取在任7年で急死し、急な3代目の世襲だった。喜一郎は47歳と、当時の地銀で最も若い頭取だった。

 銀行幹部は高齢化が進み、支店長の平均年齢は60歳前後だった。喜一郎はそれを40代半ばに若返らせ、35~36歳を将来の目標にした。当初は新風への期待の声があがったが、次第に人心が離反していく。「恣意(しい)的」としか考えられない人事が横行したからだ。

 喜一郎は「能力主義、抜てき主義」を掲げ、支店長には預金獲得、収益向上のノルマを課した。そして実績が…

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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