職場のストレス・マネジメント術

自己愛の強い「モンスター部下」が職場で増殖中?

舟木彩乃・心理カウンセラー
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 私はこれまで10年以上、会社勤めの社会人を中心に、心理的な苦痛の改善やキャリアに関するカウンセリングをしてきました。その数は延べ8000人以上になります。最近、自分の部下をどう扱ったら良いか分からないという上司側からの相談が増えています。

 あなたの周りにこのような部下はいないでしょうか。

 ▽仕事上必要な指摘をしているにもかかわらず、「パワハラだ!」などと言ってくる▽プライドが高く、できもしないのに自分の「やりたいこと」だけを主張する▽うつ病などで休職中の部下がSNSで「○○のコンサート最高!」などとアップしている▽上司を陥れるようなうわさ話を社内に広める▽少し注意しただけで翌日から欠勤してしまう--などです。

 一般的にこのような部下は「モンスター部下」と呼ばれています。部下といっても、年齢や性別、勤続年数などはさまざまです。モンスター部下を定義するのは困難なことですが、“扱いに苦労する部下”の相談事例から言えるのは、たいした業績がないにもかかわらず、自分が称賛されることを求め、権利ばかりを主張するところが、彼らの共通点です。

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舟木彩乃

心理カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。カウンセラーとして8000人以上、コンサルタントとして100社を超える企業の相談に対応。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。