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高齢親の生活費「子がATMで引き出し」は問題ない?

渡辺精一・経済プレミア編集部
 
 

高齢者の資産管理(6)

 外出が困難になった高齢者を持つ家族が本人に代わって日常生活の金銭管理をしていることは多い。だが、銀行窓口の手続きなどでは「本人確認が必要」と断られ、歯がゆい思いをすることもある。どうすれば円滑にできるだろうか。

子がカードと暗証番号を管理

 高齢の親が歩行が困難で外出できないため、銀行のキャッシュカードを子が預かり、暗証番号も聞いたうえで、現金自動受払機(ATM)で預金の出し入れをしている――。こうしたケースは案外多い。

 ATMからの出金は1日50万円までとする銀行が多い。通常の生活費には十分だが、介護施設への入居や病院への入院などで、まとまった資金を引き出したい場合はあるだろう。だが、窓口では、本人でなければ、家族であっても通帳と届け出印を示すだけでは出金はできない。どうしたらいいか。

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経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。