職場のストレス・マネジメント術

すぐに攻撃してくる「モンスター部下」への対処法

舟木彩乃・心理カウンセラー
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 私はこれまで10年以上、会社勤めの社会人を中心に、心理的な苦痛の改善やキャリアに関するカウンセリングをしてきました。最近、いわゆる「モンスター部下」についての相談が多くなっています。

 モンスター部下には二つのタイプがあります、上司に対してキレて、人を陥れるようなうわさ話を広げたりする「攻撃タイプ」と、自尊心が傷つかないよう休職などをして現実逃避する「引きこもりタイプ」です。今回は「攻撃タイプ」のモンスター部下Aさんとその上司の村田さん(仮名)の相談事例を紹介します。

 村田さんは、大手企業に勤務する50代の課長職、少し気弱なところもありますが、コツコツと実績を積み重ねるタイプで“真面目”を絵に描いたような人です。そんな村田さんが頭を抱えていたのは、部下Aさんの存在でした。

 Aさんは40代の男性社員で、大した実績があるわけではないのに、業績が高いように見せることが得意でした。そして、高学歴であるAさんは、何かにつけて自分よりも学歴が低い村田さんの意見に反発していました。

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舟木彩乃

心理カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。カウンセラーとして8000人以上、コンサルタントとして100社を超える企業の相談に対応。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。