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トランプ氏と差別の因果 米社会“人種問題”の深い闇

古本陽荘・毎日新聞北米総局長
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トランプ米大統領=2018年9月29日、高本耕太撮影
トランプ米大統領=2018年9月29日、高本耕太撮影

 トランプ政権誕生後、人種を巡る問題は何度もニュースになってきた。1月下旬、首都ワシントンで起きたのは、白人の男子高校生と先住民男性との「対立」だった。

 観光名所・リンカーン記念堂前の階段で、太鼓をたたきながら祈りのような言葉を発する先住民族の男性。その目の前で、さげすむような笑みを浮かべながら男子高校生が立ちはだかる。高校生は、MAGA(マガ)ハットをかぶっている。トランプ大統領が掲げる「Make America Great Again(もう一度アメリカを偉大な国に)」の白い刺しゅうが入った赤い帽子のことだ。

 動画を見る限り、「先住民族をバカにする若者」という印象はぬぐえない。動画は、ソーシャル・ネットワー…

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古本陽荘

毎日新聞北米総局長

1969年生まれ。上智大文学部英文科卒、米カンザス大大学院政治学修士課程修了。97年毎日新聞入社。横浜支局、政治部、外信部を経て2018年12月から北米総局長(ワシントン)。