サイバー攻撃の脅威

肉食動物の獲物探しに似た「水飲み場型」サイバー攻撃

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 「水飲み場型」というサイバー攻撃の手法をご存じだろうか? 肉食動物は、水飲み場にやって来る草食動物を待ち伏せし、来たところを捕まえる。サイバー攻撃者を肉食動物に、企業や政府で働く“標的”を草食動物に例えてみよう。水飲み場に当たるのが、ウェブサイトである。

 攻撃者は標的がよく訪れるウェブサイトを特定し、改ざんする。といっても文字や写真を付け加え、一見して分かるような改ざんをするわけではない。サイトを閲覧しにきた人が気づかないようにコンピューターウイルスに感染させる。肉食動物の待ち伏せの仕方とよく似ているのだ。

 2013年8月から9月にかけて、日本の行政関連の出来事が数多く掲載されているニュースサイトが水飲み…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。