辻野晃一郎の「世界と闘え」

「スポーツも支援」最強の気象会社ウェザーニューズ

辻野晃一郎・アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO
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船舶などに気象情報を提供する=ウェザーニューズ社提供
船舶などに気象情報を提供する=ウェザーニューズ社提供

 「よく遊べ、たくさん遊べ、仲間と遊べ」といういっぷう変わったフレーズを社是とするウェザーニューズ社というユニークな気象情報会社が千葉の幕張にある。売上高は160億円程度だが、海外売上比率が3割弱、従業員が約950人、世界21カ国に32拠点を展開する日本が生んだ正真正銘のグローバル企業だ。

 筆者は縁あってこの会社の社外役員を2017年8月から引き受けているが、「気象情報という地球規模のビッグデータを扱うテクノロジー会社で伸び代が大きそう」というのが第一印象だった。今回はこの会社を紹介したい。

 創業者の石橋博良氏は1947年千葉県生まれ。残念ながら2010年5月に63歳で他界しているので、私自身面識はない。同社のことも石橋さんのことも上記の縁が出来るまで知らなかったが、その存在を知って「こんなすごい起業家が日本にいたんだな」とある種の感慨を持った。

 石橋さんは大学卒業後、総合商社の安宅産業(77年に伊藤忠商事に吸収合併)に入社して、当時同社の主力事業であった北米からの木材の輸入業務に携わっていた。

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辻野晃一郎

アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO

1957年福岡県生まれ。84年、慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニー入社。VAIOなどの事業責任者、カンパニープレジデントを歴任。2007年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。10年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。著書に「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」(新潮社)、「リーダーになる勇気」(日本実業出版社)、「『出る杭』は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?」(文芸春秋)などがある。