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育休100日男性外科医が実感「仕事の方が楽だった」

藤田結子・明治大商学部教授
100日間の育休を取った徳島県立中央病院医師の松下健太さん=本人提供
100日間の育休を取った徳島県立中央病院医師の松下健太さん=本人提供

 東京医科大の入試が2月2日にありました。毎日新聞2月3日の記事によると、女子や浪人生への差別といった一連の不正入試問題の影響で、今年の志願者は昨年の半数以下に落ち込んだそうです。

 東京医大、志願半減 一般入試実施、「不正」影響か

 東京医科大が現役男子を優遇した問題の背景には、医師不足や医療現場の長時間労働など、解決すべき課題があります。が、女性医師が仕事をしながら家事育児を負担していることとも関係しています。「男性医師は激務なので家事育児参加は無理」という声が一般的ですが、忙しく仕事をこなしながら家事育児をこなす男性外科医師のケースを紹介します。

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明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。