メディア万華鏡

記者に「質問制限」安倍政権メディア対応の異次元入り

山田道子・元サンデー毎日編集長
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記者会見で質問に答える菅義偉官房長官=首相官邸で2019年1月25日、川田雅浩撮影
記者会見で質問に答える菅義偉官房長官=首相官邸で2019年1月25日、川田雅浩撮影

 日本新聞労働組合連合(新聞労連)が2月5日、首相官邸側が菅義偉官房長官の記者会見での東京新聞記者の質問を「事実誤認」などと指摘したことに対し、抗議声明を発表したというミニニュースが毎日新聞の6日朝刊に載った。東京新聞の記者が会見で厳しい質問を連発しているのはもちろん知っていたが、何があった?

官邸が内閣記者会に申し入れ

 記事や新聞労連の抗議文などによると、昨年12月26日の菅氏の記者会見で東京新聞の記者が沖縄県・米軍普天間飛行場の移設工事を巡り「現場では赤土が広がっている。どう対処するか」などと質問。菅氏は「法に基づきしっかり行っている」と答えたが、2日後、官邸側は内閣記者会に「事実を踏まえた質問をしてほしい」と申し入れたというのだ。新聞労連は「赤土の広がりは現場を見れば明白」と主張し、「官邸の意に沿わない記者…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。

連載:メディア万華鏡

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