ニッポン金融ウラの裏

「株式市場10連休は大リスク」その根拠を疑ってみる

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 天皇陛下の退位と皇太子殿下の即位に伴う10連休中(4月27日~5月6日)の対応を巡って、証券市場関係者の間でいまだに異論が収まらない。日本取引所グループは証券取引所の休業を決めているが、それに対して、「海外で生じたリスクに対応できない」という反対意見が証券業界の一部で続いているからだ。

 証券市場が10日間にわたって休場となるケースは過去にはない。例年、5月のゴールデンウイークは休日であり、それに合わせて取引所も休場となるものの、一般的には飛び石連休であり、10日間も続けて休場というケースはなかった。

 それもあって「長期の休場の間に、海外で何らかの出来事があってリスクが生じた際、わが国の投資家だけが対応できなくなる」との声が出ている。確かに、そのリスクを完全に否定することはできない。11日目の5月7日に再開される株式市場では、予想もできない不安定な事態が生じかねないという危惧が表明されている。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。