
私はこれまで10年以上、会社勤めの社会人を中心に、心理的な苦痛の改善やキャリアに関するカウンセリングをしてきました。最近増えているのが、必要以上に気を使わなければいけない「面倒な上司」についての相談です。
部長の推薦で若くして課長に昇進
「面倒な上司」という言葉から、どんな上司像を思い浮かべますか。「土壇場で修正を入れる」「頭ごなしに指示命令をする」「えこひいきが甚だしい」「機嫌の良しあしが激しい」「無意味な手続きにこだわる」――。どのタイプも自分の上司になったら面倒くさそうですが、このような面倒な上司の最上位に君臨するのは「部下に嫉妬する上司」です。
「面倒な上司」にはさまざまなタイプがあります。「嫉妬」は誰でも持ち合わせている感情ですが、必要以上に「部下に嫉妬する上司」は、自分のことを褒めたたえる部下は可愛がり、自分を否定したり、将来的に下克上を起こしそうな部下の活躍を阻むという傾向がしばしば見られます。
この記事は有料記事です。
残り1499文字(全文1909文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ