高齢化時代の相続税対策

単身60代娘2人に住まい確保「2世代老後」の終活

広田龍介・税理士
  • 文字
  • 印刷
 
 

 東京都心に住むKさん(90)は妻(91)と独身の次女(62)の3人暮らし。「人生100年時代」と言われるようになってきたが、それでも残すところ10年だ。「何かあった時に備えて老人ホームに入所するのが賢明だろう」と夫婦で話し合った。

相続対策より「娘2人の生活守りたい」

 相続人は、2年前に夫を亡くした長女(64)と次女の2人で、ともに子供はない。Kさんにとって孫の顔を見ることができなかったことは心残りだが、それ以上に「娘たちこそ寂しい思いをしているに違いない」と感じている。

 自分たち夫婦2人は幸せな生活を送ることができたが、娘たち2人の今後が気がかりだ。相続対策というより…

この記事は有料記事です。

残り849文字(全文1137文字)

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。