くらしシニア市場の正体

「熟年離婚」で読み解くシニア夫婦が円満に過ごすコツ

梅津順江 / 株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

 「熟年離婚」という言葉は2000年代初頭から広まり始め、05年には同名のテレビドラマが放映されたことで話題になりました。熟年離婚は、長年連れ添った夫婦がさまざまな原因で離婚することを指します。話題になったことで「熟年離婚をしても後ろめたくない」というムードが広がりました。

 また、07年の「年金制度の改正」も熟年離婚を後押しする形になりました。それまで専業主婦がもらえるのは満額で月約6万5000円の国民年金だけでした。改正後は離婚時に専業主婦でも、夫が婚姻期間中に積み立てた厚生年金を分割して受け取れるようになっています。

 「子供の独立」「夫の定年」を機に夫婦関係の節目が訪れます。熟年離婚は、妻側から切り出すケースが多い…

この記事は有料記事です。

残り1721文字(全文2034文字)

梅津順江

梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏

銀行主導デジタルマネーが「お祭り騒ぎ」で終わる懸念

 銀行業界でデジタルマネー導入の動きが続いている。みずほグループは独自のデジタルマネー「J-COIN」を3月からスタートし、三菱U…

知ってトクするモバイルライフ
交付された5G基地局開設の認定書を手に記念撮影に臨む携帯電話各社の社長ら=総務省で2019年4月10日、山下浩一撮影

2020年に始まる超高速「5G」は生活を一変させるか

 総務省は、携帯電話事業者4社に割り当てる5Gの周波数を決定した。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルは、2020年…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ラスベガス・ダウンタウンの老舗カジノホテルのプール。アメリカらしからぬ混雑ぶりが逆に魅力なのか? (写真は筆者撮影)

「ラスベガス」21世紀の米国に残る“昭和感覚”の街

 ◇米国ラスベガス・ダウンタウン編(2) ラスベガス訪問5回目にして初めて訪れたダウンタウン(旧中心市街地)は、米国では他に見たこ…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

「店長だから」と負担増“36歳子育て女性”の不信感

 2児を育てるA美さん(36)は、あるフラワーショップの店長です。当初はアルバイトでしたが、半年前に店長に指名されフルタイム勤務に…

メディア万華鏡
 

相次ぐ性犯罪「無罪」判決に欠けた“被害者の心理”

 準強制性交――「新聞の見出しにはとってほしくない」と書いた前々回の記事がアップされた3月11日の翌日、毎日新聞夕刊を見て、ぎょっ…