ニッポン金融ウラの裏

キャッシュレス化20%「日本は遅れてる」はホント?

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 「デジタルマネー」が引き続きホットな話題となっている。政府が推進するキャッシュレス化社会の流れに沿った議論だ。だが、さまざまな官庁や事業者がバラバラな動きを続け、方向性は明確ではない。そうした状況で最近、「そもそも、キャッシュレス化で日本は世界に遅れているのか」という疑問が出ている。

 すべての資金決済に占める非現金決済(キャッシュレス決済)の比率を巡っては、これまで「日本は全体の20%に過ぎず、世界で最も遅れている」といった危機感のなかで議論されてきた。そこから、「デジタルマネーの普及を急ぐべきだ」という論調が導き出されていた。

 ところが、金融庁が最近、メガバンク3行のデータに基づいて公表した資料によると、キャッシュレス比率は…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。