ニュースをウラ読み

「五輪まで500日」3.11翌日“お祭り”の違和感

位川一郎・毎日新聞紙面審査委員
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東京五輪まであと500日となり、五輪のスポーツピクトグラムを発表する飯塚翔太選手(中央左)、清水希容選手(同右)と子供たち=東京都江東区で2019年3月12日、手塚耕一郎撮影
東京五輪まであと500日となり、五輪のスポーツピクトグラムを発表する飯塚翔太選手(中央左)、清水希容選手(同右)と子供たち=東京都江東区で2019年3月12日、手塚耕一郎撮影

 3月12日、NHKの昼のニュースのトップは「東京五輪まで500日」でした。新聞の夕刊もそろって1面で、「500日」に合わせて実施競技の絵文字(ピクトグラム)50種類が発表されたことを伝えました。これらの報道に私は強い違和感を持ちました。不快感と言った方がいいかもしれません。

 「3.11」を過ぎたら東日本大震災関連の暗い話は終わり。ここからは切り替えて「復興五輪」を盛り上げよう。そう言わんばかりの世間の空気を感じたからです。

 「3.11」の翌日が五輪まで500日だったのは偶然です。大会組織委員会が関連イベントを開くのは不自…

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位川一郎

毎日新聞紙面審査委員

 1957年広島県生まれ。東京大経卒。81年埼玉新聞社入社。88年毎日新聞社入社。水戸支局、経済部、総合メディア事業局、地方部などを経て、2004~10年経済部編集委員。国土交通省、農水省、総務省などを担当し、ライブドア騒動、米国産牛肉の輸入再開、公共事業問題などを取材。13年から現職。