良い物をより高く売る経営

JR西日本の「みどりの窓口」大幅削減策の衝撃

中村智彦・神戸国際大学教授
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目黒駅のびゅうプラザ営業終了のお知らせ=筆者撮影
目黒駅のびゅうプラザ営業終了のお知らせ=筆者撮影

 労働者不足に関する話題が増えているが、多くの人たちがそれを実感する出来事が普段利用する鉄道の駅から始まる。JR西日本は2月19日の定例記者会見で、みどりの窓口を大幅削減する方針を発表した。今回は、今後の鉄道駅の変化と社会のあり方を考える。

案内と販売のセルフ化

 JR西日本の来島達夫社長は会見で、京阪神地区の駅に現在180カ所ある、主に指定席券の販売を行う「みどりの窓口」を順次廃止し、2030年ごろには新幹線停車駅や拠点駅の約30カ所にすると発表した。同社は昨年4月の中期経営計画で「セルフ化の推進」を打ち出している。今回の発表はその具体的な内容に踏み込んだものである。セルフ化の推進は大きく二つに分かれており、「案内のセルフ化」と「販売のセルフ化」だ。

 案内のセルフ化は、インターネットの情報提供ツールを活用する。同社は列車運行情報アプリの提供を14年…

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。