熊野英生の「けいざい新発見」

景気情勢悪化「消費増税3度目の延期」はあるのか

熊野英生・第一生命経済研究所 首席エコノミスト
  • 文字
  • 印刷
今度こそ増税…(参院予算委員会で答弁する安倍晋三首相)=2019年3月18日、川田雅浩撮影
今度こそ増税…(参院予算委員会で答弁する安倍晋三首相)=2019年3月18日、川田雅浩撮影

 景気情勢がにわかに怪しくなっている。中国経済の悪化が日本の輸出減少に飛び火して生産活動を落ち込ませている。これがどのくらい深い下落となり、長い期間に及ぶのかはまた見極められない。

 日本経済の問題は10月に消費増税を控えていることだ。これまで2度も増税の予定を延期している安倍晋三首相は、再び増税を延期するのだろうか。否、予定通りに三度目の正直で財政再建に前進する方に腹をくくるのか。

 そこは、安倍首相がとことん政治的な“嗅覚”をもって決めるだろう。私たちは安倍首相が増税実行と増税延…

この記事は有料記事です。

残り1769文字(全文2011文字)

熊野英生

第一生命経済研究所 首席エコノミスト

1967年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。90年、日本銀行入行。調査統計局などを経て、2000年、第一生命経済研究所入社。11年4月から現職。専門は金融政策、財政政策、金融市場、経済統計。