育児サバイバル

母親を追い詰める「ワンオペ育児」は世界の非主流

藤田結子・明治大商学部教授
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街中で孫をおんぶするおじいちゃん=中国・上海市内で2019年3月10日、筆者撮影
街中で孫をおんぶするおじいちゃん=中国・上海市内で2019年3月10日、筆者撮影

 先日、生後11カ月の次男を畳にたたきつけて死なせたとして、愛知県豊田市の母親(30)に懲役3年6月の判決が言い渡されました(毎日新聞3月16日の記事)。夫や親族からの十分なサポート、公的な支援もなく、たった1人で三つ子を育てていたことから起きた事件でした。SNSやニュース記事のコメント欄には「彼女は私だったかもしれない」などと、多数の女性の書き込みがありました。

 日本では、平日に1人で子どもの世話をしている母親が多数派です。6歳未満の子どもを持つ共働きの世帯で…

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。5歳の男の子を子育て中。