
先日、生後11カ月の次男を畳にたたきつけて死なせたとして、愛知県豊田市の母親(30)に懲役3年6月の判決が言い渡されました(毎日新聞3月16日の記事)。夫や親族からの十分なサポート、公的な支援もなく、たった1人で三つ子を育てていたことから起きた事件でした。SNSやニュース記事のコメント欄には「彼女は私だったかもしれない」などと、多数の女性の書き込みがありました。
日本では、平日に1人で子どもの世話をしている母親が多数派です。6歳未満の子どもを持つ共働きの世帯で、約8割の男性が家事をまったく行っておらず、約7割の男性がまったく育児をしていません。イクメンが多いように見えるのは、土日に育児をする男性が4~5割いるからで、平日に家事・育児を担うパパは少数派なのです(総務省「社会生活基本調査」2016年)。
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