カリスマ転落

「うるさい監査役」は再任せず“ゴーン専制”の実態

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日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告=2014年5月12日、長谷川直亮撮影
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告=2014年5月12日、長谷川直亮撮影

日産ガバナンス改善委の報告書(2)

 日産自動車が設置したガバナンス改善特別委員会の報告書は、カルロス・ゴーン前会長の絶対的な権力のもと、「誰もゴーン前会長に異を唱えない」体制が長く続いていたと指摘する。本来なら経営トップを監視・けん制すべき取締役会や監査役の機能はどのように骨抜きにされたのか。

 報告書はまず、1999年に仏ルノーから派遣されたゴーン前会長が、破綻寸前だった日産を救ったことで「ある種の神格化が進み、ゴーン前会長の活動は不可侵領域化していた」と位置づけた。ここ数年は、仏政府がルノー・日産連合に介入姿勢を強めてきたが、「仏政府が日産の経営に介入してきた場合には(前会長が)日産を守ってくれるはずであるとして、尊敬と信頼を集めていた」と記述した。

 ゴーン前会長は取締役や幹部の人事権を一手に握っていた。腹心のグレッグ・ケリー前代表取締役とともに「…

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長く経済分野を取材してきた今沢真・毎日新聞論説委員を編集長にベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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