サイバー攻撃の脅威

トランプ大統領の別荘に侵入した女「検問突破」の手口

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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トランプ米大統領の別荘「マララーゴ」
トランプ米大統領の別荘「マララーゴ」

 米フロリダ州にあるトランプ米大統領の別荘「マララーゴ」に不法侵入した容疑で米連邦検察が4月1日、女を起訴した。この女は、中国の旅券を2冊所持していたという。女が侵入し逮捕されたのは3月30日土曜日の午後だった。大統領はこの日別荘に滞在していたが、その時間帯はゴルフに出かけていて不在だったとされる。

 この女は、逮捕時にコンピューターウイルスの入ったUSBメモリーを持っていた。どのような機能を持つウイルスだったのかは現時点では不明である。少なくとも起訴時点では、女がこのUSBメモリーを別荘内のコンピューターに差し込んだ形跡はない。

 女がどんな人物なのか、どんな目的で別荘の制限区域への侵入を試みたのかなど、事件の詳細は今後の捜査と…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。