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うつ休職後「適応障害」30代男性の復職先は?

舟木彩乃・産業心理コンサルタント・カウンセラー
 
 

 今回は、ある通信販売業で、経理部からコールセンターのクレーム対応課に異動し、ヒステリックな女性上司から執拗(しつよう)に“注意”を受け続けた鈴木さん(仮名、男性、30代前半)の事例を紹介します。

 鈴木さんは、精神科で最初、うつ病と診断されて休職しました。その後復職しましたが、今度はうつ病ではなく適応障害だったと言われ、再び休職してしまいます。

 鈴木さんは、復職してからも同じ部署、同じ上司だったので、ストレス要因が取り除かれず、休職を繰り返すことになったのです。もし適応障害と診断されてしまったら、本人や会社はどのように対処すればよいのでしょうか。

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産業心理コンサルタント・カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。金融庁職員のメンタルヘルス対策にも従事する。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。