サイバー攻撃の脅威

サイバー犯罪者の垂涎の的「カジノ」日本は大丈夫?

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 2016年末の「統合型リゾート(IR)整備推進法」の成立、19年3月のIR実施法施行令の閣議決定を受け、日本でもカジノに注目が集まっている。しかし、IRをめぐる議論のほとんどはカジノ施設の規模や年齢制限、ギャンブル依存症への対策に関するものだ。

 しかし、毎日大量の現金とクレジットカード情報の集まるカジノは、サイバー攻撃をする者にとって垂涎(すいぜん)の的である。米ラスベガスの目抜き通りにはカジノが45軒あり、ここの通りのカジノだけでも、1年間の売上高の総計は66億ドル(7330億円)に達する。これは、モナコの国内総生産(GDP)である60億ドル(6670億円)よりも多い。

 15年10月、ハッカー集団がカジノから15万人分のクレジットカード情報を盗んでいたことが米サイバー…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。