経済記者「一線リポート」

20年ぶり紙幣刷新「公表7日前」に記者が感じた予兆

井出晋平・毎日新聞経済部副部長(前北京特派員)
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新紙幣のイメージを発表する麻生財務相=2019年4月9日、喜屋武真之介撮影
新紙幣のイメージを発表する麻生財務相=2019年4月9日、喜屋武真之介撮影

 「『政府が20年ぶりに紙幣刷新へ』という報道が流れている。至急確認して」

 4月9日午前0時半過ぎ、帰宅直後にかかってきた経済部デスクからの電話連絡に眠気が吹き飛んだ。未明の時間ではあるが、同僚記者と手分けしてあちこちに電話。政治部の手助けもあり、政府が紙幣を刷新し1万円札は渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎の肖像画とすることを毎日新聞朝刊の最終版に載せることができた。

 後から振り返ると、発表に向けての予兆と思えることがあった。発表1週間前の2日午後、麻生太郎財務相、…

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井出晋平

毎日新聞経済部副部長(前北京特派員)

1975年、長野県生まれ。慶応義塾大文学部卒。98年毎日新聞社入社。神戸支局、富山支局を経て大阪本社経済部で電機、繊維・薬品、電鉄業界などを担当。2009年4月に東京本社経済部に移り、金融庁、商社・流通、日銀などを担当し、12年4月から中国総局。16年4月から経済部。30歳から中国語の勉強を始め、台湾に短期留学した。