藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

「ジブラルタル海峡」欧州とアフリカが行き交った地

藻谷浩介・地域エコノミスト
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アフリカ大陸側から欧州を見たジブラルタル海峡。対岸にジブラルタルの岩山が遠望できる(写真は筆者撮影)
アフリカ大陸側から欧州を見たジブラルタル海峡。対岸にジブラルタルの岩山が遠望できる(写真は筆者撮影)

ジブラルタル海峡編(1)

 ナポレオンは「ピレネー山脈の南(スペイン)はアフリカだ」と言ったという。確かに山脈の南のイベリア半島は、アフリカから北上した勢力に、歴史上繰り返し征服されてきた場所だ。半島とアフリカ大陸の間には、浅いところでも水深400メートル近いジブラルタル海峡があるのだが、幅は狭いところでは14キロで、晴れれば対岸は指呼の間だ。まったく違うものと思われがちな欧州とアフリカの、今なお歴史と領地が複雑に入り組む最近接点の実態とは。

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外105カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。